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致道館文化振興会議とは

 本会は、庄内・鶴岡の教育風土を培ってきた『藩校致道館』(国指定史跡)の教育精神・伝統文化を振興普及し、継承するために平成8年(1996)に設立されました。
 小・中学生を対象にした致道館の学びの継承、市民を対象にした研修会、「論語カレンダー」・冊子「論語抄」の発行等の事業を実施しております。

当会はボランティア(理事、事務局とも)で運営されております。運営資金は主として会員の会費や寄付金です。

庄内藩校 致道館

『士風の刷新は、教育の振興にあり』

 庄内藩校致道館は、酒井家9代藩主酒井忠徳が頽廃した士風を刷新して藩政の振興を図るために文化2年(1805)に大宝寺(現日吉町)に創設し、10代藩主酒井忠器が政教一致の考えから文化13年(1816)に現在地である三の丸に移しました。

 東北地方に唯一現存する藩校建造物であり、諸藩が幕府の方針に従い朱子学を藩学にする中で、荻生徂徠の提唱する徂徠学を教学にし、明治6年(1873)の廃校に至るまでの約70年間、庄内武士道の礎を培いました。

 昭和26年、国の史跡に指定されたのを期に、国や県の補助を受けて保存修理復元工事を終え、現在のように整備されました。

致道館文化振興会議 設立の経緯

 平成5年(1993)に孔子の75代子孫にあたる中国の孔健氏が、講演で来鶴した際、致道博物館で『孔子像(山形県指定文化財)』の掛軸をご覧になり、「中・日を通じこんな立派な画像は初めて」と驚歎され、『孔家に伝わる孔子ブロンズ像』を鶴岡市に寄贈すると申し出られ、翌年に実現、現在致道館聖廟に展示されております。

 これを契機に途絶えていた『釈奠(孔子とその門人を祀る祭儀)』を復活し、さらに鶴岡市の教育の原点ともいわれる致道館の教育精神を次代に継承しようという大きな目標を掲げ、市民の方々の提言のもと、平成8年8月31日に会を設立、当会の事業目的を、「致道館文化をみんなのものに」と決議しました。

 藩校致道館では、一人ひとりの天性に応じて、その長所を伸ばし、自ら学び、考え、学ぶ意欲を高めながら、実践する教育方法を大事にしました。
 論語には、人が生きる上で大切な不易な教えが綴られています。

事業内容

1.子どもたちの日常に「論語」を

①『少年少女古典素読教室』

  鶴岡中央公民館・(公財)致道博物館共催

②『藩校致道館についての学習』と『庄内論語の素読』

③『論語書道展』の開催

④「論語作文」募集と発表会の開催

  『致道館の日』記念事業として実施

⑤『論語素読』出前指導

(例)

◆朝暘第三小学校日本伝統文化クラブ 「論語素読指導」

◆荘内大祭大名行列少年隊士の「論語素読指導」

2.一般市民を対象にした研修会の開催

◆『総会』記念講演会

◆『致道館の日』記念講演会

◆他団体との共催講演会(随時)

3.『致道館の日・孔子祭』・『式典』等の開催

孔子祭
孔子祭
論語作文発表会
論語作文発表会

4.調査研究事業

藩校サミット
平成19年全国藩校サミット鶴岡大会開催
藩校サミット金沢統合
平成29年全国藩校サミット金沢大会参加

5.広報事業

諸事業の開催を広告、メディアに記事を掲載など

事業のあゆみ

  • 平成8年 8月31日
    • 致道館文化振興会議設立
  • 平成8年度(1996)
    • 少年少女古典素読教室 共催開始
    • 庄内論語 一日一題 カレンダー 刊行
  • 平成9年度(1997)
    • 一般市民対象講演会開催
    • 会報「抱朴」創刊
    • 素読教本「論語抄」発刊
  • 平成10年度(1998)
    • 第1回小・中学生「論語書道展」開催
  • 平成12年度(2000)
    • 「釋奠(孔子祭)」128年ぶりに復活
  • 平成19年度(2007)
    • 第6回全国藩校サミットin鶴岡大会開催
    • 「致道館の日・孔子祭」開催
  • 平成20年度(2008)
    • 第7回全国藩校サミット熊本大会研修視察

(以後、毎年全国大会に参加を企画)

  • 平成21年度(2009)
    • 第1回「児童・生徒論語作文発表会」開催
  • 平成22年度(2010)
    • 庄内論語 一日一題 カレンダー 第二集 刊行
  • 平成24年度(2012)
    • 「親子で楽しむ庄内論語」刊行に参画
  • 平成25年度(2013)
    • 「荘内大祭」大名行列で少年隊士が論語素読披露
  • 令和2年度(2020)
    • リーフレット「致道館文化振興会議ご案内〜論語の素読の声が聞こえるまち〜」作成
  • 令和4年度(2022)
    • 「論語素読検定会(酒井家庄内入部400年記念)」開催
    • ホームページ「致道館文化振興会議〜致道館文化をみんなのものに〜」開設

(2022年度荘内銀行ふるさと創造基金助成事業)